高配当株を時価総額別に分析|92銘柄で見る配当と株価

保有・管理

結論|高配当株を時価総額別に見ると、自分のポートフォリオを見直す視点が得られた

高配当株を保有していると、ポートフォリオ全体の配当利回りや評価損益は確認しても、「自分がどんな銘柄に偏っているのか」まで整理する機会は少ないかもしれません。

そこで私の保有株92銘柄を大型・中型・小型に分け、配当金の割合や簿価ベースの配当利回り、購入後の株価変化率を比較しました。数字で確認することで、自分のポートフォリオがどこに偏っているのかを整理し、今後の銘柄選びを考える材料にしています。

【この記事で整理していること】
・ 大型・中型・小型株が占める割合
・ 時価総額別の配当利回りと購入後の株価変化率
・分析結果から、これからの高配当株との付き合い方

※この記事は、私自身の投資経験と保有銘柄をもとにした個人的な分析・考え方をまとめたものです。特定の銘柄や投資方法を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の資産状況やリスク許容度などを踏まえてご検討ください。

私が中小型株を保有してきた理由

私が高配当株に投資する中で、以前から意識していたのが中小型株です。

配当投資を始めた頃は、まだ入金力も十分ではありませんでした。毎月の入金だけでなく、保有株の評価益も再投資しながら、少しずつ配当金を増やしたいと考えていました。

その中で、私は大型株だけでなく中型株や小型株も購入してきました。大型株と比べて、中小型株のほうが今後の株価変化が大きくなるのではないかと考えていたからです。今振り返ると、当時はこの点をやや単純に考えていたと思います。

ただ、これまでは「小型株を何銘柄持っているか」を確認する程度で、中小型株が配当金全体のどれくらいを占めているのか、大型株と比べて配当利回りや購入後の株価変化率に違いがあるのかまでは整理していませんでした。

そんな中で読んだのが、前回の記事で紹介した『増配株投資 年1075万円もらう 資産3.7億円の投資家が教える!(KADOKAWA)』です。
本を読んだから小型株を買い始めたわけではありません。もともと中小型株を保有していましたが、小型株を見る理由について改めて考えるきっかけになりました。

そこで今回は、保有している高配当株を時価総額で分け、現在のポートフォリオを確認してみました。

『増配株投資』を読んで私が学んだことについては、前回の記事で詳しく紹介しています。
▶︎「増配株投資」を読んだ感想|小型株・割安株の考え方を学んだ

私の高配当株を大型・中型・小型に分類してみた

今回は、私が保有している日本の高配当株を対象に、92銘柄を時価総額で3つに分類しました。

私が使っている基準は、大型株を「時価総額3,000億円以上」、中型株を「1,000億円以上3,000億円未満」、小型株を「1,000億円未満」としています。

この区分に公的な統一基準があるわけではありません。証券会社や投資家の考え方を参考に、自分なりに使いやすい基準として決めています。前回紹介した『増配株投資 年1075万円もらう 資産3.7億円の投資家が教える!』でも、同じ区分が使われていました。

この基準で分類した結果がこちらです。


大型株中型株小型株全体
銘柄数35154292
銘柄数の割合38%16%46%100%
配当金の割合31%22%47%100%

小型株は銘柄数の46%を占め、大型株の38%を上回っていました。

配当金で見ると、小型株が47%。中型株まで合わせると69%となり、現在の私の高配当投資では、配当金の約7割を中小型株から受け取っています。

銘柄数だけではなく配当金まで確認すると、中小型株が現在の私の高配当投資に占める割合の大きさが分かりました。

配当利回りと購入後の株価変化を比べて分かったこと

次に、大型・中型・小型で配当利回りと購入後の株価変化率に違いがあるのかを確認しました。

まず、購入時の株価をもとにした簿価ベースの配当利回りです。


大型株中型株小型株
配当利回り(簿価)4.5%5.0%4.9%

私が高配当株投資で目標としている利回りは4%です。本集計では、3区分とも4%を上回っていました。

中型株が5.0%、小型株が4.9%と、大型株の4.5%より高くなっています。私の場合、中小型株では大型株より高い簿価ベースの配当利回りで保有していることが分かりました。

一方、購入後の株価変化には違いがありました。

株価変化率は、各分類に属する銘柄について「購入時の株価を100」として算出し、その変化率を単純平均しました。保有金額による加重平均ではありません。


大型株中型株小型株
購入後の株価変化率+42.3%+16.8%+16.9%

購入時の株価を100とした場合、大型株は平均で+42.3%上昇したのに対し、中型株は+16.8%、小型株は+16.9%でした。

私は高配当株への投資で、配当金を受け取りながら、評価益が出た場合には次の投資資金に回すことも考えています。そのため、中小型株を購入するときも、配当だけでなく購入後の株価上昇も意識していました。

ただ、この整理では、購入後の株価変化は大型株のほうが大きくなっています。

私が高配当株投資を始めた頃は、現在よりも低い株価で購入できた銘柄が多くありました。その後、私が保有する大型株では株価が大きく上昇した銘柄が多く、一方で中小型株では、値動きを見ながら企業を調べ、考えたうえで購入した銘柄もありました。

当時は、中小型株のほうが今後の株価変化が大きくなるのではないかと期待していました。しかし、今回集計した時点では、大型株の株価変化率のほうが中小型株より高くなっていました。

今回の分析から考えた、高配当株との付き合い方

今回、保有する92銘柄を時価総額で分類したことで、私の高配当株投資では中小型株が銘柄数の約6割、配当金の約7割を占めていることが分かりました。

また、簿価ベースの配当利回りは中型株・小型株が大型株を上回った一方、購入後の株価変化率は大型株のほうが高くなっていました。

この結果から、私は「中小型株だから株価が上がりやすい」と考えるのではなく、入金力がまだ十分ではない今の段階では、配当金だけでなく評価益も含めてポートフォリオを確認し、資産形成の段階に応じて、配当金と評価益のバランスを考えていきたいと思っています。

今回の分析は、あくまで現在保有している92銘柄を対象にしたものです。時価総額別の一般的な傾向を示すものではなく、自分の投資を振り返るための分析です

■注意
※本記事で紹介した数値や考え方は、私自身の保有状況をもとにしたものです。株価や配当利回りなどは変動するため、現在の状況と一致しない場合があります。投資判断は、ご自身の資産状況やリスク許容度などを踏まえて行ってください。