投資のリスクとは?40代で感じた不安と向き合い方を実体験で整理

投資戦略

結論|投資のリスクは避けるものではなく、自分が受け入れられる範囲で向き合うものだと感じています。

投資を始める前は、値下がりや損失が怖く、リスクは極力避けたいと考えていました。ところが、40代で実際に投資を始めると、マイナス4万円を経験したり、買うタイミングに迷ったり、他人の意見につられて購入したりと、さまざまな不安や失敗に直面しました。こうした経験から、リスクを避けることよりも、自分がどこまで受け入れられるのかを考えるようになりました。

この記事で整理していること】
・投資を始めて感じた5つのリスク
・40代で実際に経験した不安や失敗
・経験から決めた、リスクと向き合うためのルール

※本記事は、筆者の実体験と考えをもとに整理したものです。
※特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。
※投資には元本割れの可能性があります。投資を検討する際は、ご自身の目的や状況に応じてご判断ください。

投資のリスクとは?まず知っておきたい基本

投資のリスクと聞くと、「損をすること」「危ないもの」というイメージを持つ方も多いと思います。私自身も投資を始める前は、できれば避けたいものだと考えていました。

一方で、投資ではリスクは一般的に価格が変動する可能性を指します。値動きがあるからこそ利益が出ることもあれば、損失が出ることもあります。

実際に投資を始めると、株価や為替が動く以上、リスクを完全になくすことはできません。そこで私は、リスクを完全になくすのではなく、自分がどこまで受け入れられるかを考えるようになりました。

では、実際に投資を始めると、どのようなことを不安に感じるのか。次に、私自身が経験したリスクを整理します。

投資を始めて感じた5つのリスクと不安

投資を始めると、実際にはどのようなことが不安になるのでしょうか。
私自身が投資を続ける中で感じてきたのは、主に次の5つです。

■価格変動リスク|値下がりする不安
株式や投資信託は価格が動くため、購入後に評価額がマイナスになることがあります。

私自身もNISAで運用していた資産が一時的にマイナス4万円になり、「どこまで下がるのか」と不安になった経験があります。

値動きは避けられないからこそ、どの程度の下落なら受け入れられるのかを考えておくことが大切だと感じています。

■企業の業績・配当リスク|減配や業績悪化への不安
個別株では、企業の業績によって株価や配当が変わる可能性があります。

私も、過去の業績や財務、配当実績を確認し、長期保有できそうだと判断して購入した銘柄でも、株価が大きく下落したことがあります。

株価の値動きは避けられないので、私は、業績や配当方針に大きな変化がなければ、慌てて売らずに保有を続けることが多くなりました。

■為替リスク|円高・円安による影響
海外資産に投資する場合は、株価だけでなく為替の変動も評価額に影響します。

私も積み立てているeMAXIS Slim S&P500で、株価が上がっているのに評価額が思ったほど伸びないことで、為替の影響を実感したことがあります。

為替の動きを短期で予測するのは難しいため、私は短期の変動だけで判断しないようにしています。

■流動性リスク|売りたいときに売れない不安
銘柄によっては取引量が少なく、売りたい価格ですぐに売買できないことがあります。

私は単元未満株を成行で売買することが多く、前日の株価から大きく離れない価格で売れると思っていても、市場での買い手が少なく、実際には想定より安い価格で約定したことがあります。

現在は投資原資を増やすことも考え、条件が合えば売却してもよいと思う銘柄がありますが、取引量が少ない銘柄では希望どおりの価格で売れない可能性があるため、その点も考慮するようにしています。

■心理的リスク|感情で判断してしまう不安
私が実際に投資をしていて、特に難しいと感じているのが感情との付き合い方です。

株価が下がると不安になったり、周囲の投資判断に影響されたりすることがあります。振り返ると、ルールが曖昧なときほど感情に流されやすくなっていました。

実際に、もっと下がるかもしれないと考えて買えなくなったり、他の投資家が保有しているという理由だけで購入したりしたこともあります。

こうした経験から、投資では値動きだけでなく、自分自身の判断がぶれることもリスクの一つだと感じています。

「リスクは分かったけど、どう組み合わせればいいか迷う方へ」
▶投資戦略と資産配分の考え方をまとめた記事はこちら

40代で投資を始めて感じたリアルな不安と失敗

ここまで紹介したリスクは、知識として理解するだけなら難しくありません。

ただ、実際に投資を始めると、頭で分かっていても不安になったり、判断を迷ったりする場面があります。

私自身、40代で投資を始めたことで、「失敗できない」という気持ちが強くありました。ここでは、実際に経験した不安や失敗を振り返ります。

マイナス4万円で感じた「2つの感情」

NISAで運用していた資産が、一時的にマイナス4万円になったことがあります。

金額そのものよりも、初めてまとまった含み損を経験したことで、
「このまま下がり続けたらどうしよう」
「ここで売ったほうがいいのではないか」
という不安が強くなりました。

一方で、「株式投資なのだから値動きはある」とも考えていました。

最終的には売却せず、積立を続けました。

この経験から、投資では「下がる可能性を知っていること」と「実際に下がったときに受け止められること」は別だと感じました。

投資前と後で変わった「怖さの正体」

投資を始める前は、

  • 子どもの教育資金が足りなくならないか
  • 物価が上がることで、お金の価値が下がらないか

といった「投資しないことへの不安」が中心でした。

一方、投資を始めてからは、

  • 想定していたように資産が増えないのではないか
  • このまま投資を続けて大丈夫なのか

という「投資していることへの不安」が増えました。

つまり、投資を始めれば不安がなくなるわけではなく、不安の種類が変わったというのが、私の実感です。

実際に繰り返した失敗

投資を続ける中で、何度も繰り返したのが「もっと下がるかもしれない」と考えて買いきれなかったことです。

自分なりに良いと思った銘柄でも、下落局面になると慎重になり、少額しか買えない。その後、株価が上がってしまうこともありました。

また、自分の選定基準を満たしていない銘柄を、「他の投資家が保有しているから」という理由で買ってしまったこともあります。

後から振り返ると、なぜ買ったのか説明できない銘柄は、保有を続けるか判断するときにも迷いやすいものでした。

こうした失敗を経験してからは、他人の意見を参考にすることはあっても、最終的には自分で確認し、購入理由を説明できることを意識しています。

経験を重ねると、リスクの見え方も変わった

投資を始めたばかりの頃は、少しの値下がりでも「さらに下がるのではないか」と不安になっていました。

ただ、実際に値下がりや含み損を何度か経験するうちに、以前より落ち着いて考えられる場面が増えました。

今でも不安になることはあります。それでも、以前のように値下がりだけを見て慌てるのではなく、なぜ不安になっているのかを一度考えるようになりました。

私にとっては、リスクへの不安をなくすことよりも、自分がどこで不安になりやすいのかを知ることが、投資を続けやすくすることにつながりました。

リスクと向き合うために決めたルール

投資を続ける中で、私はこれまでの失敗や不安を踏まえて、自分なりのルールを決めるようになりました。

私の場合は、次の4つを意識しています。

続けられる金額で投資する

投資では、将来の資産形成だけでなく、今の生活とのバランスも大切だと考えています。

特に、生活防衛資金や数年以内に必要となるお金まで投資に回してしまうと、値下がりしたときに不安が大きくなります。

そのため私は、生活に必要なお金を確保したうえで、無理のない範囲で投資するようにしています。

高配当投資では、投資額を50万円単位で区切るなど、小さな目標を作ることも、無理なく続けるための工夫になっています。

一度に買わず、購入タイミングを分ける

株を買った後にさらに下がるのが怖くて、一度に買い切れなかった経験が何度もあります。

そこで現在は、一度に買い切らず、複数回に分けて購入するようにしています。

一度の判断にすべてをかけなくてよいため、買った直後に株価が下がった場合でも、以前より落ち着いて考えやすくなりました。

ただし、分けて購入している間に株価が上がり、利回りが下がってしまったことで、予定していた数量を買い切れなかったこともあります。

そのため、購入タイミングを分けることが自分にとって不安を抑える方法になった一方で、株価が上昇すれば買いにくくなるという面も経験しています。

株価だけで売らないために、事前に基準を決める

保有銘柄が値下がりすると、売ったほうがいいのか迷うことがあります。

そこで私は、株価だけを理由に売却を決めないようにしています。

業績や配当の状況を確認したうえで、減配が続いている、赤字が続いているなど、保有を見直す条件をあらかじめ決めています。

また、値上がりした場合にも、配当15~20年分の利益など、自分で決めた基準を売却を考える一つの目安にしています。

こうした基準を持つことで、値動きのたびに感情だけで判断することが減りました。

分散して、値動きを見すぎない

過去にテクニカル分析をしていた頃、一つの銘柄の株価の動きが気になり、上がれば喜び、下がれば不安になることを繰り返していました。

一つの銘柄の値動きに一喜一憂することに懲りた経験から、現在は複数の銘柄に分散して保有しています。

個別株では、どれだけ確認して購入しても、想定外の値下がりが起こることがあります。

そのため、1銘柄の値動きだけで判断するのではなく、ポートフォリオ全体で見るようにしています。また、毎日の株価を細かく追いすぎないことも意識しています。
今では、以前ほど株価に振り回されることは少なくなりました。

私にとっては、複数の銘柄に分散することと、値動きを見すぎないことの両方が、投資を長く続けるためのリスク対策になっています。

ここまで読んで、
「自分の場合はどう考えればいいのか」と迷う方も多いと思います。
「自分なりのルールをどう作ればいいか迷っている方へ」
▶投資戦略と資産配分の考え方をまとめた記事はこちら

まとめ

投資のリスクについて、40代で投資を始めた私自身の経験をもとに整理してきました。

投資を始める前は、値下がりや損失が怖く、リスクはできるだけ避けたいと考えていました。
実際に投資を始めると、マイナス4万円を経験したり、買うタイミングに迷ったり、他人の意見につられて購入したりと、不安や失敗を経験しました。

その中で私が意識するようになったのは、

  • 生活防衛資金や数年以内に必要となるお金を確保したうえで投資する
  • 購入や売却の基準を決めておく
  • 一つの銘柄の値動きに一喜一憂しないよう、複数銘柄に分散する
  • 自分がどんな値動きや含み損なら落ち着いて続けられるのかを知る

ということです。

投資を始めれば、不安がなくなるわけではありません。私自身も今でも迷うことがあります。
それでも、実際の経験をもとに自分なりのルールを作ることで、以前より落ち着いて判断できるようになりました。

投資のリスクを完全になくすことはできません。だからこそ、「自分ならどこまで受け入れられるのか」を考えておくことが、投資を長く続けるために私自身が大切にしている考え方です。

「これから投資を始める方・やり方を整理したい方へ」
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「高配当株に興味があるが選び方に迷っている方へ」
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■注意事項
※本記事の内容は、執筆時点での情報および筆者の経験に基づいています。
※市場環境や制度は変更される可能性があります。最新情報は公式情報等をご確認ください。
※投資には元本割れの可能性があります。投資判断は、ご自身の目的やリスク許容度に応じてご検討ください。

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