高配当株は売るべき?保有し続けるべき?私が決めた売却ルール

投資戦略

結論|高配当株に正解の売り時はありません。大切なのは、自分の投資目的に合った出口戦略を持つことです。

・高配当株はいつ売ればいいのだろう。
・利益確定した方がいいのか、それとも配当金を受け取り続けるべきなのか。

含み益が大きくなるほど、このように迷う場面は増えてきます。

私自身も、投資を始めた頃は売却をほとんど考えていませんでした。しかし、含み益が増えたことで判断に迷い、自分なりの出口戦略を作るようになりました。

この記事では、その経験をもとに、現在どのような基準で保有・売却を判断しているのかを紹介します。

【この記事で整理していること】
・高配当株の売却で悩むようになった理由
・悩まないために決めた出口戦略の考え方
・現在の保有・売却判断の基準と考え方

※この記事は、私自身の高配当株投資の経験や考え方をまとめたものです。特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の目的やリスク許容度に応じて行ってください。

高配当株を始めた頃は売り時を考えていなかった

私が高配当株投資を始めた頃は、売却についてほとんど考えていませんでした。
当時は、高配当株投資は長く保有しながら配当金を受け取り続けるものだと考えていたからです。

実際に購入していたのも、財務の状態が良い、増配・非減配を掲げる企業が中心でした。そのため、「良い企業を選んで長く保有する」という意識はあっても、「いつ売るのか」という出口戦略までは考えていませんでした。

また、株価が大きく上昇する可能性は意識していました。とはいえ、それが短期間で起こるとはあまり考えていませんでした。そのため、「売却するかどうかは、その時になったら考えればいい」くらいの認識でした。

今振り返ると、高配当株を買うことばかり考え、売却については十分に準備していませんでした。その結果、実際に含み益が大きくなった時に判断に迷うことになります。

実際に含み益が増えると売却で悩んだ

高配当株を購入した当初は、売却について考える場面はほとんどありませんでした。
しかし、投資を続ける中で状況は変わります。

保有株の中には30~40%上昇する銘柄が増え、三菱商事については購入時から100%近い含み益になりました。

もちろん資産が増えること自体は嬉しいことです。
ただ、含み益が大きくなるほど、新しい悩みも生まれるようになりました。

「今売れば大きな利益を確定できる」と思う一方で、「まだ上がるかもしれない」という気持ちもあります。さらに、高配当株は売却すると将来受け取れる配当金もなくなります。

私は、利益を確定して投資資金を増やすべきか、それとも配当金を受け取り続けるべきか、その判断に迷うようになりました。投資資金をどう増やしていくかは、投資を始めた頃から考えていたテーマだったためです。
今振り返ると、出口戦略を事前に決めていなかったことが、迷いの一番の原因だったと感じています。

悩まないために出口戦略を決めた

そこで私は、自分なりの出口戦略を作ることにしました。

売るかどうかを考える前に、まず見直したのは「高配当株を保有する目的は何か」ということです。

私の場合、高配当株投資の目的は、長く保有して配当金を受け取り続けることでした。そのため、単純に株価が上昇しただけでは売却しない方が、自分の投資目的に合っていると考えました。

一方で、株価上昇による利益を活用して、将来受け取れる配当金をさらに増やせるのであれば、それも一つの選択肢です。

そこで作ったのが、現在の売却ルールです。詳しい内容は別記事で紹介していますが、私は配当金を基準にした売却ルールを持つようになりました。
▶︎高配当株は売るべきか|配当20年分で考える売却目安と失敗談

もちろん、このルールが正解というわけではありません。私にとって大切だったのは、売るか売らないかを、その時の感情や株価だけで判断しないことでした。

実際にルールを作ってからは、株価が上昇しても、「ルールに当てはまるかどうか」という視点で落ち着いて判断できるようになりました。その結果、以前のように日々の株価を気にし続けることは減りました。

私にとって出口戦略は、大きな利益を狙うためではなく、配当投資という目的に沿って判断するための基準になっています。

この経験を通して感じたのは、売却ルールそのものよりも、「何のために高配当株へ投資しているのか」を先に整理することの方が大切だということです。投資目的が明確になると、売るか保有を続けるかも判断しやすくなりました。

今は売らない銘柄と売却候補銘柄を分けて考えている

売却ルールを作ったことで、株価上昇による迷いは減りました。

一方で、投資を続ける中で企業について調べる機会が増えるにつれ、同じ高配当株でも「長く保有したい銘柄」と「見直しを検討したい銘柄」があることに気付くようになりました。

現在は、保有銘柄を次の2つに分けて考えています。

売らない銘柄売却候補銘柄
業界内での地位が高い長期保有したい理由が弱い
長期保有への安心感がある購入当時と考え方が変わった
銘柄選定基準を十分満たしている他に投資したい銘柄がある
配当金を長く受け取りたい選定基準で見直しした際、疑問を抱いてしまう

例えば三菱商事は、以前は含み益が大きくなったこともあり売却を考えたことがありました。しかし現在は、業界内での地位や事業基盤、株主還元方針などを踏まえ、長期保有したい銘柄として位置付けています。

一方で、購入当時は魅力を感じていたものの、改めて見直すと「本当にこれから先も保有したいだろうか」と感じる銘柄もあります。

そのような銘柄は、株価が上昇したタイミングや含み損益がゼロ付近になったタイミングで売却し、より納得して長期保有できる銘柄へ資金を振り向けることも検討しています。

このように考えるようになってからは、「利益が出たから売る」のではなく、「今でも保有したい理由があるか」を基準に判断できるようになりました。

現在は保有銘柄数が約100銘柄あり、管理の負担も小さくありません。そのため最近は、保有銘柄を整理しながら、より納得して長期保有できる銘柄へ資金を振り向けることも意識しています。

私にとって売却は利益確定が目的ではなく、配当投資という目的をより実現しやすいポートフォリオへ見直すための手段になっています

保有を続けるかどうかは、業績や財務、安全性、株主還元方針などを改めて確認しながら判断しています。

実際に銘柄選定で確認している内容については、こちらの記事で詳しくまとめています。▶︎【初心者向け】高配当株の選び方|4つの基準で銘柄選定をシンプルに

高配当株に正解の売り時はない

高配当株の売り時に正解はありません。
利益確定を優先する人もいれば、配当金を受け取り続けることを重視する人もいます。どちらを選ぶかは、投資の目的や考え方によって変わると思います。

私自身も投資を始めた頃は、売却について深く考えていませんでした。しかし、含み益が増えたことで判断に迷い、自分なりの出口戦略を作りました。

今では株価だけではなく、「今でも保有したい理由があるか」「自分の投資目的に合っているか」を基準に保有・売却を判断しています。

高配当株に正解の売り時はないからこそ、自分なりの判断基準をあらかじめ決めておくことが、迷わず投資を続けることにつながると感じています。

■データ出典・注意事項
※本記事で紹介した売却ルールや保有判断は、私自身の投資経験と考え方に基づくものです。高配当株の売り時に正解はなく、投資目的や資産状況、リスク許容度によって適切な判断は異なります。掲載内容は執筆時点の情報をもとに作成しており、将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断は、ご自身でも最新の情報を確認したうえで行ってください。

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