結論|NISAで迷った場合は、インデックス投資から少額で始めた後、自分に合う形を少しずつ見つけていく進め方もある
NISAを始めたものの、「S&P500とオルカンのどちらを選べばいいのか分からない」「高配当投資も気になるが判断が難しい」。
このように感じて、最初に戸惑う方は少なくないと思います。私自身も最初は情報が多すぎて決めきれず、調べるほど迷ってしまった経験があります。
この記事では、40代から投資を始め、実際にインデックス投資を続けてきた経験をもとに、NISAで迷いやすい考え方と選び方を整理します。
【この記事で整理していること】
・投資目的の考え方
・インデックス投資と高配当投資の特徴
・S&P500とオルカンの選び方
※本記事は、私自身の投資経験をもとに、NISAで投資対象を選ぶ際の考え方を整理したものです。特定の商品や銘柄を推奨するものではなく、投資判断はご自身の目的やリスク許容度に応じてご検討ください。
※NISAの始め方がまだの方は、先にこちらの記事をどうぞ:NISAの始め方
NISAで最初に考えておきたい「投資目的」
投資で最初に考えておきたいのは、「何を買うか」ではなく「なぜ投資をするのか」です。ここが曖昧なままだと、情報に振り回されやすくなることがあります。
- 資産を少しずつ増やしていきたいのか
- 配当収入を得たいのか
このように目的を整理しておくことで、投資対象も選びやすくなる傾向があります。
投資は短期間で成果を判断するものではなく、長期で続けることが前提になるケースが多いです。
そのため、長期で考えることで次のような点が意識しやすくなります。
- 短期の値動きに過度に左右されにくくなる
- 気持ちの面でも落ち着いて続けやすくなる
また、投資を続ける中で
- 投資先の見直し
- 配分の調整
などを少しずつ行っていくこともできます。
最初から完璧な状態を決める必要はなく、状況に応じて調整していく形でも無理なく続けやすいと考えられます。
私自身は、将来の子どもの教育費を準備したいという目的で投資を始めました。その目的があったからこそ、短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期で少しずつ資産を育てていく考え方が、自分には合っていると感じています。
NISAで選べる主な投資対象を整理する
NISAで投資対象を考えるときは、
- 高配当投資
- インデックス投資
- 優待株投資
- キャピタル狙いの個別株投資
など、さまざまな選択肢があります。
NISAでは選択肢が多いため、「何が正解なのか」と迷う方も少なくありません。
まずはそれぞれの特徴を大まかに整理しておくと、自分に合う投資スタイルを考えやすくなります。
▶︎それぞれの違いや向き・不向きを先に知っておきたい方は、こちらで全体像を整理できます。(投資スタイル比較まとめ)
自分の過去の体験や比較検討した結果、現在は「インデックス投資」と「高配当投資」を組み合わせています。
この記事では、初心者の方が迷いやすいこの2つについて整理します。
私はこの2つが比較的続けやすい選択肢の一つだと感じています。
インデックス投資:市場全体の成長に乗る
- S&P500や全世界株式(オルカン)に連動
- 個別銘柄の選定が不要で、仕組みがシンプル
- 長期運用で、資産形成の一つの手段として活用されることが多い
インデックス投資は、細かい銘柄分析をせずに市場全体の成長に連動する点が特徴です。そのため、投資に慣れていない段階でも始めやすいと感じる人が多い傾向があります。
高配当投資:配当による収入を得る
・配当金を受け取ることを目的とした投資
・定期的な収入があるため、心理的な安心感につながる場合がある
・ただし、銘柄ごとの業績や配当方針の確認が必要になる
高配当投資は、配当という形でキャッシュフローを得られる点が特徴です。
一方で、企業ごとに状況が異なるため、配当金だけでなく、企業の業績や配当方針も継続して確認する必要があります。
インデックス投資から始めると取り組みやすい理由
インデックス投資は、
- 銘柄選定の手間が少ない
- 仕組みがシンプルで理解しやすい
といった特徴があり、投資初心者にとって取り組みやすいと感じるケースが多いです。
一方で高配当投資は、
- 企業の業績確認
- 減配リスクの判断
なども必要になるため、ある程度の知識や時間が求められる場面があります。
そのため、まずはインデックス投資から始めて慣れていくという考え方もあります。
私自身も最初はインデックス投資から始め、その後に高配当投資も取り入れました。今振り返ると、まずインデックス投資で積立に慣れ、その後に高配当投資を始めたことで、自分のペースで投資を続けられたと感じています。
S&P500とオルカンの選び方
ここまでで「インデックス投資がよさそう」と感じても、次に迷いやすいのが「どれを選ぶか」という点です。私自身もこの部分はかなり迷いました。
私が考えた判断の目安
選ぶ際は、次のように整理すると考えやすいと感じています。
- アメリカ中心の成長を重視したい → S&P500
- 地域の分散を重視したい → オルカン
あくまで一つの整理の仕方ですが、シンプルに分けて考えることで比較しやすくなります。
私の選び方(実体験)
私は投資を始めた当初から、
- S&P500
- オルカン
の両方に積立を行っています。
理由としては、
- 成長性と分散のバランスを取りたいと考えたこと
- どちらか一方に決めきれなかったこと
といった点があります。
どちらにも価格変動はあるので、評価損になる可能性があります。そのため、「どちらが正解か」を考えるよりも、自分が長く積立を続けられそうだと感じる方を選ぶことが大切だと、私は感じています。
私の運用実績と感じたこと
ここまで考え方を整理しても、実際にやってみないとイメージしづらい部分もあると思います。
私は2022年、39歳で投資を始めました。
- 自分(S&P500)と妻(オルカン)でそれぞれ月3万円(合計6万円)
- ボーナス月でも大きく増額せず、基本は毎月一定額を積立
- ボーナスの一部を毎月の積立資金として確保(急な変動に備えるため)
- 家計の状況に応じて減額し、その分を後から追加することもあり
このように、できる範囲で無理のない形を意識して続けています。
当時は「この金額を継続できるのか」という不安もありました。
資産推移(夫婦合算)
実際の運用結果を見ると、順調に見えるかもしれません。しかし、初年度は含み損の時期もありました。
| 年 | 購入金額累計 | 評価資産 | 評価損益 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 81万円 | 77万円 | ▲4万円 |
| 2023年 | 153万円 | 185万円 | +32万円 |
| 2024年 | 222万円 | 330万円 | +108万円 |
| 2025年 | 295万円 | 477万円 | +182万円 |
含み損を経験したときの気持ち
投資を始めた初年度は、一時的に約4万円の含み損になりました。
正直なところ、
- 少し始めるタイミングが早かったのかもしれない
- このまま続けて問題ないのか
と不安に感じたのを覚えています。
ただ、
- 長期投資を前提にしていたこと
- 積立を続ける方針を優先したこと
から、そのまま継続しました。
結果として、その後も価格変動はありながら積立を続けています。
今振り返ると、最初に「長期で続ける」と決めていたことが、値動きに振り回されず続けられた一番の理由だったと感じています。
まとめ
NISAで何を買うか迷った場合は、
- 投資目的を整理する
- インデックス投資から始める
- 慣れてきたら選択肢を広げる
このような順番で考えることで、比較的無理なく続けやすくなるケースが多いと思います。
私自身も最初から正解が分かっていたわけではありませんし、「これなら大丈夫だろう」といった自信があったわけでもありません。ただ、途中で投資目的が変わることもあると考え、まずは今の目的を明確にして投資を始めようと決めました。
投資に対して不安を感じる方も、最初から完璧な答えを求める必要はありません。続けていく中で、自分に合う投資スタイルが少しずつ見えてくることもあります。焦って答えを決めるよりも、自分に合った続け方を見つけていくことが大切だと感じています。
■次に読んで欲しい記事
まだNISA口座の準備ができていない場合は、先に流れを確認しておくとスムーズです。
・NISAの始め方(口座開設~入金までの流れ)
投資スタイルの違いをもう少し詳しく知りたい方は、こちらも参考になります。
・インデックス投資と高配当投資の違い
■データ出典・注意事項
※本記事は筆者の実体験や考え方をもとに作成しています。
※特定の商品・銘柄の購入や投資手法を推奨するものではありません。
※投資には価格変動などのリスクがあり、元本割れとなる可能性があります。投資判断はご自身の責任でお願いします。
※記事内の情報は執筆時点のものであり、制度や各商品の内容は変更される場合があります。最新情報は各金融機関や公的機関をご確認ください。
